トラックレンタカードットコムは、旅行関連の情報サイトを運営する、WBFオンライン株式会社が展開するサービスです。
こちらでは、提携しているレンタカー会社のレンタルプランを一括して検索・予約することができます。
47都道府県の幅広いレンタカー会社と提携しているため、引越しなど、遠くまで荷物を運びたい場合には重宝します。
サービス内容や利用方法を解説しましょう。
目次
トラックレンタカードットコムとは?
WBFオンラインはもともと、レンタカードットコムというレンタカー検索サイトを運営しており、トラックレンタカードットコムはその中の、いわば貨物車両部門になります。
冒頭で述べたように、全国のレンタカー会社のサービスを検索することができ、さらにサイトからそのままレンタル予約を入れることが可能です。
トラックレンタカードットコムがちょっとユニークなのは、検索すると、各店舗の車両保有の有無や、空車の有無が検索されるのではなく、「レンタルプラン」としてパッケージされた形で提供されることです。
「12月20日までに予約した方限定の割引プラン」、「車種限定の割引プラン」といった、割引プランが多いですね。
ちなみに、このレンタルプランは、トラックレンタカードットコムが設定しているもので、提携しているレンタカーが行っているものではないようです。
そのため、たとえば1t平ボディトラックをレンタルしたいと思って検索した場合、提携先のレンタカーには1tトラックがあっても、トラックレンタカードットコムがプランを用意していなければ、検索結果として表示されない、ということもあります。
実際、トラックを豊富に扱っているレンタカーは多くないですし、さらにトラック用のプランは少ないらしく、検索してもなかなかプランがでてきませんでした(2018年12月現在)。
引越しシーズンが近づいたら、トラックレンタカードットコムに新しいプランが増えるかもしれませんね。
トラックレンタカードットコムのメリット
- 広い地域のレンタカーを検索することができる。
- 会員料金や割引プランなどを利用できるので、直接レンタルするよりもお得。
トラックレンタカードットコムのデメリット
- 利用することができるのは、提携しているレンタカーのみ。
- レンタルプランがない車両は、検索しても提示されない。
- 利用するためには会員登録が必須。
トラックレンタカードットコムでトラック、バンを借りる
まずは、予約から返却までの、トラックレンタカードットコムでレンタルする手順を紹介しましょう。
上で少し触れましたが、トラックレンタカードットコムの予約システムは少し独特です。
- レンタカーの検索
- 検索結果一覧から、プランを選択
- ログイン、または会員登録、予約
- 料金の支払い
- 返却
レンタカーの検索
トラックレンタカードットコムの申込みページを開いてください。
そこで、条件に合ったレンタカーを検索します。
「店舗から検索」、「車種から検索」、「利用時間から検索」、3つの検索方法がありますが、クリックするとどれも同じページにつながります。
- 貸出し日時と返却日時
- 店舗の地域(都道府県・市町村)
- 車種
- 免責補償の有無
- 喫煙車・禁煙車
以上、5つの項目を入力し、検索します。
検索結果一覧から、プランを選択
上で述べたように、検索結果はすべて、トラックレンタカードットコムと提携しているレンタカー会社の「レンタルプラン」という形で表示されます。
検索結果の中から、条件に合ったプランを選択します。
ログイン、または会員登録、予約
トラックレンタカードットコムが提供しているサービスは、基本的に会員専用ですので、利用するためには会員登録が必須です。
新規登録は、住所、氏名、電話番号、メールアドレスなどの個人情報を入力します。
トラックレンタカードットコムでの登録料や年会費は無料です。
入力内容を確認したら、予約完了です。予約手続きの途中で会員登録を行った場合は、予約の確定と同時に会員登録されます。
料金の支払い
レンタル基本料金、免責補償料、オプション料金などの合計が、レンタル料金になります。
料金は、利用当日に店舗で支払ってください。
支払い方法は、現金またはクレジットカードですが、店舗によってはカードのみ、現金のみ、というところもあります。
事前に確認しておきましよう。
予約内容の確認は?
トラックレンタカードットコムのトップページから、「マイページ」にログインし、「予約履歴を見る」から入ります。
利用予定日、車種、契約したレンタカー会社など、詳細な情報を見ることができます。
トラックレンタカードットコムのマイページからは予約の変更やキャンセル手続きもできます。ページの下の方であらためて解説します。
免許についての注意点
仮免許の方は車両をレンタルすることはできません。
国際免許については、レンタカーごとに対応が異なります。
国際免許は不可、というレンタカーもありますし、免許証と一緒に必要書類を提出すればOK、というレンタカーもあります。
利用するレンタカーに確認してください。
返却
返却前にガソリンは満タンにしておきましょう。
返却までに給油できなかった場合は、走行距離に応じて燃料代が発生します。
トラックレンタカードットコムで扱っている車種
トラックレンタカードットコムで扱っているのは、バン、平ボディトラック、アルミバン(ドライバン)の3種類です。
車両ごとの荷室スペースのサイズや最大積載量、車種の例をまとめました。
荷室サイズは、その車種の平均的な数字ですので、実際の車両とは異なることがあります。
また、車名は、店舗が保有しているものではなく、車種の一例として記載しています。
レンタル料金について
トラックレンタカードットコムでは、固有のレンタル料金は設定していません。
料金は、提携しているレンタカーが設定した金額が基本になります。
検索結果で表示される、レンタルプランの料金を参照してください。
バン
ライトバンから1t積みのワンボックスバンまで、4つのサイズがラインナップされています。
ライトバンとワンボックスとの違いは、ワンボックスは荷物の運搬重視、ライトバンは人の運搬重視という点です。
そのため、ワンボックスバンと比べると、ライトバンは車体の割に荷室スペースがやや狭くなっています。
バンの基本情報
車種 | 荷室サイズ (高×長×幅) | 最大積載量 | 車種の例 |
ライトバン | 0.9×1.8×1.4m | 500kg未満 | トヨタ・プロボックス |
ワンボックスバン | 1.1×1.8×1.4m | 500kg未満 | スズキ・エブリィ |
1.3×2.0×1.5m | 500kg~1t | トヨタ・ライトエース | |
1.3×3.0×1.5m | 1t以上 | トヨタ・ハイエース |
平ボディトラック
平ボディトラックは、積載スペースが荷台になっているタイプのトラックです。
シンプルな荷台なので、悪天候などに弱い反面、荷物を多少はみ出させて積み込むことができる柔軟性が強みです。
軽トラ(軽トラック)から2tまで、4種類のサイズを扱っています。
トラックの基本情報
車種 | 荷室サイズ (長×幅) | 最大積載量 | 車種の例 |
軽トラック | 1.9×1.4m | 350kg | スズキ・キャリイ |
標準トラック | 2.4×1.6m | 500kg~1,000kg | 日産・バネット |
2.4×1.5m | 1,000kg~2,000kg | トヨタ・タウンエース | |
標準トラックロング | 4.3×1.8m | 2,000kg以上 | いすゞ・エルフ |
いちばん下のロングトラックは、荷台の縦サイズがアップしたタイプです。
縦に加えて幅もサイズアップした、「ワイドロング」というタイプもありますが、トラックレンタカードットコムでは扱っていないようですね。
ドライバン
ドライバンは、積載スペースが密閉型のコンテナになっているタイプです。
アルミ製のコンテナが一般的なので、「アルミバン」、「アルミパネル」とも呼ばれますが、どれも基本的に同じタイプのトラックです。
レギュラーサイズとロングサイズを扱っています。
ドライバン(アルミバン)の基本情報
荷室サイズ (高×長×幅) | 最大積載量 | 車種の例 | |
ドライバン | 1.8×3.1×1.8m | 1,000kg~2,000kg | 三菱・キャンター |
ドライバンロング | 4.4×2.0×2.1m | 2,000kg以上 | マツダ・タイタン |
ドライバンには、コンテナの後部にパワーゲート(ステップ型の小型昇降機)が取りつけられたものや、オプションとしてパワーゲートをレンタルできるサービスもありますが、どちらもトラックレンタカードットコムのメニューには載っていません。
ただ、パワーゲート単体のレンタルサービスを提供しているレンタカーの場合は、借りることができるかもしれません。
希望する方は店舗に確認してみるとよいでしょう。
トラックレンタカードットコムで車種やトランスミッションを指定して予約できる?
基本的には、車種やトランスミッションの指定はできません。
特定の車両クラス(軽トラなど)が割引対象で、その代わり車種は店舗におまかせ、という形式が多いです。
または、はじめから車種限定の割引プランというものもありますが、いずれにしても、車種や車体の色などをこちらから指定して予約、というのはできないレンタカーが多いですね。
トランスミッションについては、検索されたレンタルプランをクリックして詳細を見ると、そのプランでレンタルできる車両が、オートマ(AT)か、マニュアル(MT)かが記載されています。
それを確認して、オートマ(AT)、マニュアル(MT)を選択することはできますが、ラインナップが少ないと自由に選択するのは難しそうです。
車種やトランスミッションの指定は、基本的にできないと考えておいたほうがいいでしょう。
トラックレンタカードットコムで加入できる保険・補償サービス
レンタル中に事故が起きたときにかかわってくるのは、次の3つの補償です。
基本補償 | 人・物に対する賠償を補償 |
---|---|
免責補償 | 免責額を補償 |
ノンオペレーションチャージ補償 | ノンオペレーションチャージの支払いを補償 |
トラックレンタカードットコムのレンタルプランは、基本補償と免責補償はほとんどの場合、つけることができます。
3つ目のノンオペレーションチャージの補償については、サービスのないプランが多いようです。
ただ、プランの詳細ページには記載がないけれど、レンタカー会社のほうではノンオペレーションチャージ補償のサービスを行っている、という場合もあります。その場合は問い合わせてみるとよいでしょう。
基本補償
人が死傷したり、物、車両、公共物(電柱やカードレールなど)が破損して、賠償が発生した場合、賠償金を補償する保険です。
この基本補償はレンタル契約に自動付帯されており、保険料はレンタル料に初めから含まれます。
そのため、加入手続きをしなくても、貸渡し手続きを行った時点で、自動的に加入になります。
概要 | 補償内容 | |
対人補償 | 他人を死傷させた場合 | 1名につき無制限 |
対物補償 | 他人の物や車両に損害を負わせた場合 | 1事故につき無制限(免責額5万円) |
車両補償 | レンタカーに損害を与えた場合 | 1事故につき車両時価(免責額5万円) |
人身傷害補償 | 自身・同乗者が死傷した場合 | 1名につき3,000万円まで |
免責補償
免責補償は、基本補償と違い、任意加入となっています。
加入を希望する方は予約画面で選択するか、当日店舗で加入手続きを行い、加入料を支払います。
免責補償の加入料については、各レンタカー会社ごとに違います。
レンタルプランによっては、レンタル基本料金に免責補償が含まれていることもありますので、プランの内容を確認してください。
免責額について
「免責額」というのは、事故で物や車両が破損した場合に、運転者が必ず支払わなければいけない賠償金です。
賠償が少額だった場合は、運転者が支払った免責額で清算し、免責額を超えたら、その分は保険会社が負担します。
ちなみに、賠償金と免責額との差額は返金されません。
賠償額が1万円だった場合でも、運転者は同じように5万円を支払います。
ノンオペレーションチャージについて
事故でレンタカーが破損すると、車両の修理費用が発生します。
また、車両を営業に使用できない期間ができるため、その間の営業損失も発生します。
そうした、店舗が受けた損失を賠償するのが、ノンオペレーションチャージです。
支払い額は、車両のサイズや破損のレベルに応じて、20,000円~50,000円ていどになります。
トラックレンタカードットコムでどんなオプションが選べるの?
レンタルすることができる装備品、オプションサービスの内容、料金などは、レンタカー会社によって異なります。
レンタルプランの詳細情報を見ると、オプションや装備品について記載されています。
たとえば、乗り捨て(ワンウェイ)サービスは、返却店舗の設定の部分を見ると、乗り捨てを利用できる店舗と、利用料金を確認することができます。
チャイルドシートなどの装備品は、「選択可能なオプション」の項目で選択できるようになっています。
主なオプションサービスは以下のようになっています。
乗り捨て(ワンウェイ)サービス | 返却店舗の設定で、乗り捨て可能店舗と料金を確認し、選択。 |
---|---|
ベビーシート チャイルドシート ジュニアシート | プランの詳細画面の、「選択可能なオプション」から選択できます。 (選択できないオプションは表示されません) |
スタッドレスタイヤ チェーン | |
スキーキャリア | |
カーナビ ETC | オプションとして選択できるほか、標準装備している店舗もあります。 |
禁煙車 | 「禁煙車」を指定して検索できるほか、店舗によっては「禁煙車プラン」もあり。 |
ペット同乗 | レンタカー会社によって対応が異なります。 事前に確認してください。 |
駐車スペース | 自家用車を預けることができます。 |
トラックレンタカードットコムの予約変更やキャンセルを行いたい
変更・キャンセルは、「マイページ」から手続きすることができます。
- トップページで「ユーザーID」と「パスワード」を入力し、マイページにログインします。
- 「予約履歴を見る」から、「予約履歴一覧」を表示します。
- 変更・取り消し手続きを行いたい予約を選び、「詳細を見る」ボタンをクリック。
- 予約内容が表示され、ページのいちばん下に「予約キャンセル」と「予約変更依頼問い合わせ」ボタンが表示されます。
- キャンセルの場合はボタンをクリックで完了です。
- 変更は、問い合わせフォームが表示されますので、変更内容を記入して、送信してください。
レンタカーによっては、変更は原則不可ということもあります。
その場合は、一度予約をキャンセルして、もう一度予約を入れなおす、という手続きが必要になります。
利用するレンタカーのホームページを確認してください。
キャンセルの手数料は?
レンタカー会社が設定している手数料が適応されます。
手数料の例(1)
7日前 | 無料 |
---|---|
6日前~3日前 | 基本料金の20% |
2日前~前日 | 基本料金の30% |
当日 | 基本料金の50% |
タイムズカーレンタル、バジェットレンタカー、ニッポンレンタカー、Jネットレンタカー、日産レンタカー、オリックスレンタカー、など。
キャンセル手数料の例(2)
2日前~前日 | 基本料金の30% |
---|---|
当日 | 基本料金の50% |
ニコニコレンタカー、ワンズレンタカー、など。
トラックレンタカードットコムの口コミは?
特定の地域全体のレンタカーをまとめて検索することができるのは便利だと思います。
市町村(県によっては地域)のほか、駅や空港を指定して、施設近くのレンタカーを検索するなど、検索オプションにも幅があります。
ネット上では、便利なので旅行のときによく利用している、という評価がありました。
一方、使い方のトピックで紹介したように、車両というよりも、レンタルプランとして提供されるため、検索結果のバリエーションが少なくなってしまう、というデメリットもあります。
特に、トラックやバンなどの貨物車両の場合はプランが少ないため、使いづらさにつながってしまいそうです。
車両によっては、トラックレンタカードットコムを通すよりも、地域にあるレンタカーのページを直接調べた方が、選択肢が多いかもしれません。