コラム

トラックに必要な免許。普通自動車免許で運転できる大きさは?

トラック運転に必要な免許は?
佳恋
佳恋
トラックの運転がしたいということですが、室伏さんの免許の種類はなんですか?
室伏
室伏
はい、これ免許証! 写真、イケメンに写ってるだろ!
佳恋
佳恋
あっ、はい、、そうですね。。

ていうか、室伏さん、普通自動車免許なんですか!?

室伏
室伏
え? それじゃ、トラック運転できないの!?
佳恋
佳恋
普通自動車免許と一言でいっても、いろいろあるんです。

それでは、トラックに必要な運転免許について詳しく説明していきますね。

あなたは、自分の免許で運転できるトラックを把握していますか?

運転免許区分は、4輪車に限定しても、

  • 普通自動車免許
  • 準中型免許(5トン限定)
  • 準中型免許
  • 中型免許(8トン限定)
  • 中型免許
  • 大型免許

の6種類があります。

特に、もっとも取得数の多い「普通自動車免許」が、やっかいなんです。

そこで、このページでは、各自動車運転免許でどのようなトラックが運転できるのかを、わかりやすく解説していきます。

「普通自動車免許」が「準中型免許」に変わった?

まずは、普通自動車免許を持っている方は、ちょっとお手持ちの免許証を確認してみてください。

区分はどうなっていますか?

2017年3月以降に取得した方は、「普通自動車免許」となっていると思います。

でもそれ以前に取得した方は、「普通」から、「準中型免許(5トン限定)」に変わっているのではないでしょうか。

2017年3月前後の免許区分

4輪車の運転免許区分が、上記のとおり6種類になったのは、2017年3月11日に道路交通法が改正されたことによります。

この改正によって、「準中型免許(5トン限定)」と「中型免許(8トン限定)」、2つの区分が増えて、合計6種類の区分となり、同時に、各運転免許で運転することができる車両のサイズも改正されました。

区分が変更されたことからなんとなくわかると思いますが、つまり、次の方は、運転できるトラックのサイズが違うのです。

  • 2017年の法改正以前に普通自動車免許を取得した方
  • 法改正以後に普通自動車免許を取得した方

まずは、現在の道路交通法にのっとった下記の免許は、どのサイズのトラックを運転することができるのか、解説しましょう。

  1. 「普通自動車免許」
  2.   新設された「準中型免許(5トン限定)」
  3. 「中型免許(8トン限定)」

記事の後半では、「準中型免許(5トン限定)」の区分についても、あらためて解説します。

普通自動車免許(2017年3月11日以降取得)で運転できるトラックは?

平ボディトラック
最大積載量 2トン未満
車両総重量 3.5トン未満

普通自動車免許で運転することができるのは、このサイズのトラックになります。

最大積載量も車両総重量も、「未満」になっているため、2トン、3.5トンは含まれないことに注意してください。

少しまぎらわしいですが、2トントラックは運転できませんので、把握しておきましょう。

普通自動車免許で運転できる? 「最大積載量」と「車両総重量」をチェック!

上の表にもあるように、普通自動車免許で運転できるトラックかどうかは、「最大積載量」と「車体総重量」から判断することができます。

最大積載量は多くの場合、トラックの後方にステッカーなどで記載されていますし、レンタカーを利用する場合は、お店の人に聞けば簡単に教えてもらえます。

ちなみに、車両総重量と最大積載量を計算する計算式は、このようになっています。

車両総重量=車両重量+(乗車定員×55kg)+最大積載量

最大積載量=車両総重量-(車両重量+乗車定員×55kg)

トラックの車両総重量の定義

車両重量

「車両重量」とは純粋な車両の重さ、「車両総重量」とは、車体重量に、

  • 車両本体
  • ガソリン(満タン)
  • オイル(規定量)
  • 冷却水(規定量)

この4つを合計した重量になります。

乗車定員

また、「乗車定員×55kg」というのは、ひとりの体重を55kgと設定して、定員が乗った場合の重量ということです。

ふたり乗りのトラックなら110kg、4人まで乗れるトラックなら220kgになりますね。

車両総重量・最大積載量を計算するときの注意点

注意したいのは、トラックの車体サイズや形状ではなく、あくまで「重量」が基準になるということです。

サイズが大きいのにとても軽いトラック、……というのは、構造上無理なのですが、もしも、大型ダンプくらいのサイズなのに、車両総重量が3.5トン未満、最大積載量2トン未満、というトラックがあったとすれば、それは普通自動車免許で運転することができることになります。

逆に、小型のトラックであっても、クレーン付きだったり、駆動装置で重くなったりしていると、普通自動車免許の区分から外れる可能性もでてくるわけです。

この「最大積載量」と「車両総重量」については、中型免許などほかの免許区分にも応用することができますので、覚えておくといいですね。

普通自動車免許で運転できるトラックは?

レンタカーは軽トラが安い

最大積載量が2トン未満のトラックであれば、普通自動車免許で運転することはわかりました。

では具体的に、2トン未満のトラックには、どのようなサイズが含まれるかを見ていきましょう。

普通自動車免許で運転することができるトラックは、

  • 軽トラック
  • 1トントラック
  • 1.5トントラック

この3つのサイズになります。普通乗用車とあまり変わらないサイズのトラックですね。

ただし、1.5トントラックは、車種によっては車両総重量が3.5トンをオーバーしているものもありますので、注意が必要です。

サイズごとの代表的な車種

サイズ メーカー・車名 備考
軽トラック スズキ キャリィ 積載性が高くて運転しやすく、しかも維持費が安いという、軽トラの優等生
1トントラック 日産 バネット 積載性の高さで高評価。ただし1トントラックは全体に人気が低め
1.5トントラック トヨタ トヨエース 2排気ガスのクリーン化で燃費が向上

マニュアル(MT)とオートマ(AT)にも注意!

免許証が、オートマ(AT)限定の方は、マニュアル(MT)の場合もありますので注意しましょう。

また、マニュアルが可能な免許であっても、普段乗っているのがオートマの場合は、乗り慣れないトラックの運転では危険ですので注意してください。

準中型免許(5トン限定)で運転できるトラック

2tトラック
準中型免許(5トン限定)で運転することができるトラックのサイズは、以下のような基準になっています。

最大積載量 2トン以上~3トン未満
車両総重量 3.5トン以上~5トン未満

具体的には、

  • 2トントラック

が、準中型免許(5トン限定)で運転できるトラックということになります。

「2トントラック」や「4トントラック」という呼び方がありますが、これは車両そのものの重量ではなくて、最大積載量を示しているんですね。

また、「5トン限定」の5トンというのは、こちらは積むことができる荷物の重量ではなく、車両の重量を指しているわけです。

しかも厳密には「5トン未満」という規定になっていますから、車両総重量5トンのトラックはサイズオーバーです。どうもまぎらわしいですね。

2トントラックの特徴

積載量が意外と多く、その一方で初心者でも運転しやすいというのが、2トントラックの強みです。

さらに、小回りが利くので住宅街も走りやすいなど、引越し用にレンタルするにはうってつけのサイズといえるでしょう。

単身引越し、1~2人家族の引越しに適したサイズです。

2トントラックの代表的な車種
メーカー名 車名 備考
トヨタ トヨエース ディーゼルハイブリッド車は、燃費の高さが魅力
いすゞ エルフ サイドミラーが折りたためるなど、狭い住宅地でも走りやすい仕様
三菱ふそう キャンター 排出ガスをクリーン化することで、高い燃費を実現

中型免許(8トン限定)で運転できるトラック

中型免許(8トン限定)で運転することができるのは、

最大積載量 4.5トン以上~5トン未満
車両総重量 7.5トン以上~8トン未満

のトラック、具体的には、

  • 4トントラック

になります。中型免許(8トン限定)の場合も、上の準中型免許(5トン限定)と同じように、「8トン」というのは積載量ではなく車両総重量であることに注意しましょう。

これもまたくり返しになりますが、「8トン限定」といいつつ、総重量8トンのトラックは規定オーバーですから、ここも注意ですね。

しかしこの名称はどうにかならなかったのでしょうか? 日本語としても不自然だし、いたずらに誤解と違反を生みそうですよね。

4トントラックの特徴

4トントラックの利点は、荷台サイズのバリエーションが豊富なことでしょうか。

「引越しは1日か2日使うだけだから、荷台サイズは適当でいいよ」

という方もあるかもしれませんが、少しサイズが足りなくて、荷物が積み切れなかった、なんてことがあると作業効率も悪くなってしまいます。

せっかく4トントラックを使うことができるのですから、荷物の量、大きさに合わせたトラックを選ぶと、メリットを生かした引越しができます。

4トントラックのサイズバリエーション

  • 標準ボディ
  • ロングボディ
  • スーパーロングボディ
  • ワイドボディ
  • ショートボディ
標準ボディ

一般的な荷台サイズです

ロングボディ

標準ボディと幅は同じで、長さが長くなっています

スーパーロングボディ

標準ボディと幅は同じで、ロングボディよりもさらに荷台が長くなっています

ワイドボディ

標準ボディと長さは変わらずに、幅が広くなっています

ショートボディ

標準ボディよりも長さ、幅ともに短くなっています

4トントラックの代表的な車種

メーカー 車名 備考
三菱ふそう ファイター スロットルを全開すると速度制御装置が働くなど、セキュリティ機能が充実
日野 レンジャー 操作性と視認性に優れた運転席が人気
マツダ タイタン 馬力はやや低めだが、燃費の良さで高評価

免許区分と運転できる車両まとめ

免許 最大積載量 / 車両総重量 運転できるトラック
普通自動車免許 2トン未満 / 3.5トン未満 軽トラック
1トントラック
1.5トントラック
準中型免許(5トン限定) 2トン以上~3トン未満
/3.5トン以上~5トン未満
2トントラック
準中型免許 3トン以上~4.5トン未満
/ 5トン以上~7.5トン未満
2トントラック
3トントラック
中型免許(8トン限定) 4.5トン以上~5トン未満
/ 7.5トン以上~8トン未満
4トントラック
中型免許 5トン以上~6.5トン未満
/ 8トン以上~11トン未満
4トントラック
大型免許 6.5トン以上 / 11トン以上 10tトラック

準中型免許は、積載量だけ見ると4トントラックまで運転できそうですが、車両総重量がオーバーしてしまうため、3トントラックまでしか運転することはできません。

法改正以前に免許を取っていた人は、どのサイズまで運転できる?

免許の法改正の変遷

改正法施行前に既に普通免許を持っている人は、お持ちの普通免許が、改正法施行後、「車両総重量5トン未満」という限定付きの準中型免許とみなされますので、これまで同様に車両総重量5トン未満の車両を運転できます。

引用元:政府広報オンライン

2017年3月の法改正で、免許の区分が6種類に増えたことは、冒頭で述べたとおりですが、それ以前、2007年にも法改正が行われて免許の区分が増えています。

2度の法改正で、免許の区分がどのように変化したのかを見てみましょう。

2007年以前

最大積載量 車両総重量 免許
5トン以上 8トン以上 大型免許
5トン未満 8トン未満 普通自動車免許

普通自動車免許があれば、4トントラックまで運転することができました。

2007年の法改正

最大積載量 車両総重量 免許
6.5トン 11トン 大型免許
5トン 8トン 中型免許
3トン 5トン 準中型免許
3トン未満 5トン未満 普通自動車免許


大型免許と普通免許がそれぞれ2分されて、

  • 中型免許
  • 中型免許(8トン限定)

の区分が新しくできました。

このときの法改正より前に普通免許を取得していた方は、このときに免許証の表記が「普通自動車免許」から「中型免許(8トン限定)」に自動的に変わりました。

前述のように、それまでは、普通自動車免許で4トントラックまで運転することができましたよね?

つまり、「普通自動車免許」を「中型免許(8トン限定)」にスライドさせることで、運転することができる車両の範囲を維持したわけです。

2007年以降に普通自動車免許を取得した方は、トラックは2トントラックまでしか運転することができなくなりました。

2017年の法改正

最大積載量 車両総重量 免許
6.5トン 11トン 大型免許
5トン 8トン 中型免許
4.5トン 7.5トン 中型免許(8トン限定)
3トン 5トン 準中型免許
2トン 3.5トン 準中型免許(5トン限定)
3トン未満 5トン未満 普通免許

2016年3月の法改正では、普通自動車免許と中型免許(8トン限定)がさらに分割され、「準中型免許」と、「準中型免許(5トン限定)」が、新しく加わりました。この記事で解説してきたとおり、2017年現在の免許の区分はこのようになっています。

そして、それまで普通自動車免許だった人は、自動的に「準中型免許(5トン限定)」に変更されたことも、記事の冒頭で述べたとおりです。

この措置によって、2017年以前に普通自動車免許を取得していた方は、それまでと同じように、普通自動車免許で2トントラックを運転することができます。

免許証の表記は変わっても、運転できる車両は変わらない

免許証の表記が変わると混乱しますよね。

しかも用語がまぎらわしいので、あたかも、5トントラックしか運転できないようにも、運転できるトラックのサイズが増えたようにも見えてしまい、実にやっかいです。

でも、中身はとてもシンプル。要するに、免許を取得したときに運転できた車両は、法改正があったあとも維持される、というわけです。

2007年以前に普通自動車免許を取った方は、そのまま4トントラックを運転することができますし、2017年以前に取った方は、免許を取得しなおさなくても、そのまま2トントラックを運転することができます。

逆に、法改正があったあとに免許を取得した方は、ご自分が持っている免許でどのサイズのトラックが運転できるのか、気をつける必要がありますね。

区分 内容
2007年以前 普通自動車免許 4トントラックまで運転可能
2007年以降 中型免許(8トン限定)
区分 内容
20017年以前 普通自動車免許 2トントラックまで運転可能
20017年以降 準中型免許(5トン限定)

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